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「ザ・パイのパイ」オギノへーマ殴り書き/書き殴り/本音/虚偽/事実/夢想/真実/妄想/本音/無根/吐露/激情/・・その他諸々の五百字詰め。毎日更新!


by ヘーマ

バードマン

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 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。




 なんだか舌を噛みそうな名前だが、聞いた事のある人は少なくないと思う。
なにせ今年2015年度のアカデミー賞で、4部門獲得した映画「バードマン」の監督だから。
ボクは、難解ものばかりのイニャリトゥ作品が“最優秀作品賞”を獲った事に驚いていた。


 「アモーレスぺロス」「21グラム」「バベル」「ビューティフル」
あぁ、過去のタイトルを思い出しただけで陰鬱な気分になる。ハリウッド作品の明快さ皆無。
だが個人的に1番注目の監督でもある。人間の運命や数奇さを描かせたら右に出る者はいない。


 楽しみにしていた「バードマン」。4/10~ようやく日本で封切りとなった。
ムービル横浜(スクリーン3)で見る。そうきましたか!の世界。内容には触れないでおく。
ただ1つ言えるのは、今までのイニャリトゥ監督の作風とは大きく違う。笑える場面も多い。


 ボクが最も響いたのは音楽だ。ほとんどドラムオンリーの曲。え!アントニオ・サンチェス!?
「パットメセニー」のドラマーだ。内容、視覚効果、編集、演技、そして音楽。
どれも上質な芸術性を感じた。オススメである。ただし娯楽作と思って観賞すると痛い目にあう。


 ボクはアカデミー賞がどんな基準でノミネート、あるいは受賞となるのか知らないが、
Mキートン(主演)、Aサンチェス(音楽)、この2人こそが今作の“肝”だったように思う。
彼らあって「バードマン」は類い稀な個性とリアリティのある映画になったといえる。








平馬
by h72ogn | 2015-04-13 17:43