帰れないデブ
2015年 05月 26日
外国人力士は幕内(37~8人)に約30%もいる。
中でもモンゴル人が多い。それにはそうなる理由がある。偶然ではないのだ。
日本人力士と決定的にちがうことは、まず出始めの“意識”だとボクは思っている。
それは安易に帰れない。戻れない。逃げられない。異国の地という環境に身を置く覚悟。
エジプト出身の大砂嵐は、部屋入門の際、すぐパスポートを親方に預けたという。
後戻りできないように自ら帰路を断つ行為。日本人はそうならない。なりようがない。
これだけ全国に新幹線が開通し、LCCでわずか数千円で日本の主要都市に行くことができるのだ。
故郷をすて、親兄弟の縁をきり、裸一貫で稼いでやるんだという気概を持てるはずがない。
部屋まで両親が送り、カバンの中にはゲーム、マンガ、スマホが入っている新弟子は多いと聞いた。
東北出身の出世率が圧倒的だった時代がある。もちろん昭和。交通は夜行列車しかなかった。
今となっては信じられない環境である。文明が進み便利になった事が力士を弱くさせる。
顔をよく見てみて。外国人力士のほとんどが勝負師の面構え。日本人は表情にすら表れていない。
平馬
by h72ogn
| 2015-05-26 08:16