「ザ・パイのパイ」オギノへーマ殴り書き/書き殴り/本音/虚偽/事実/夢想/真実/妄想/本音/無根/吐露/激情/・・その他諸々の五百字詰め。毎日更新!


by ヘーマ

大関明暗


 大相撲秋場所14日目。



 明日の千秋楽を待たずに大関・豪栄道が優勝を飾った。今日まで無敗。
いくら白鵬が休場中とはいえ、この連勝街道は立派である。先場所は惨憺たる成績。
角番に。今場所負け越したら大関陥落。まさに窮地に追いやられた身だった。


 じつはこの力士には特別な思い入れがある。31才の豪栄道が高校生だった頃のこと。
たまたま全日本相撲選手権のテレビ放映を見ていた。OP戦。アマチュア最強を決める大会。
そこに彗星のごとく現れたのが澤井君だった。澤井とは豪栄道の本名である。


 社会人との決勝戦で惜敗。惜しくもタイトルを逃したが、“澤井”という名前はすぐ覚えた。
プロでもすぐ頭角をあらわす。しかしそこは化け物の集まり。よくやく大関まで昇進。
しかし、それからまったく精彩を欠いてしまう。怪我も多い。角番をいったり来たり。


 30才をこえた事もあり、引退の二文字も相撲ファンの中にはちらついていた矢先の優勝。
いやぁ、わからないものだ。そんな人がぶっちぎりで賜杯を手にしちゃうんだから。




 そういえば、同じく大関ながら大本命。だが、横綱昇進の千載一遇をみすみす逃したのがいる。
稀勢の里。9勝5敗。5つも星を落とし、すでに万事休す。これで昇進は振り出しに戻った。




 白鵬のコメントを思い出す。


「強い人間が大関になる。横綱は運命を持った人だけがなれるんだ。
稀勢の里に足りないのはそこだろう。私に勝てるなら勝ってみろという気持ちです。」


 ケガを治し、再びこの最強横綱が主役になるのは間違いないだろう。
この言語感覚は日本人を超えている。まさに勝負の世界を生き抜いてきた人だけが持つ言葉だ。






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平馬

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by h72ogn | 2016-09-24 19:17