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「ザ・パイのパイ」オギノへーマ殴り書き/書き殴り/本音/虚偽/事実/夢想/真実/妄想/本音/無根/吐露/激情/・・その他諸々の五百字詰め。毎日更新!


by ヘーマ


 稀(まれ)
 勢(いきおい)
 の
 里(さと)




 新横綱・稀勢の里は大阪場所13日目で大怪我を負う。絶体絶命のピンチ。
ボクは大胸筋か上腕筋を断裂したと思ったが、診断名はまだ発表されていない。
ふつう休場する。しかし強行出場。力士生命を縮める判断だが、それはご本人が決めたこと。


 ちなみに大胸筋断裂で引退に追いこまれたのは柔道金メダリスト・井上康生である。
千秋楽の相手はパワー系の照ノ富士。こちらが勝てば優勝。負けても決定戦がある。
満身創痍の横綱は2番取るだけで厳しい状態。誰もが照優勝と思っていたが、、、


 まさか、まさか、そのまさかが起こるとは。稀勢の里が逆転。捨て身の小手投げが決まった。
こんな事ってある!?2日前に救急車で搬送された人なんだよ。信じられない。
まさにあの優勝決定戦の一番は、後世に語り継がれるであろう歴史的取組みとなった。


 それにしても心配なのは負傷箇所だけではない。2番つづけて倒された照ノ富士の方だ。
立ち直るのは容易ではない。彼は怪力の反面、メンタルが弱い。14日目の琴奨菊戦だよ。
立ち合い変化で勝利。大関陥落した相手に超が付くセコ相撲をやりやがった。


 実は「照ノ富士敗北」は前日から点滅していたのである。
相撲は心・技・体とよくいわれるが、言葉通り、順番通りといえるな。
つまり稀勢の里の「こころ」が、照ノ富士の技と体をも上回っていたということである。





稀_f0347130_12474171.jpg

ヘーマ


by h72ogn | 2017-03-28 12:47