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「ザ・パイのパイ」オギノへーマ殴り書き/書き殴り/本音/虚偽/事実/夢想/真実/妄想/本音/無根/吐露/激情/・・その他諸々の五百字詰め。毎日更新!


by ヘーマ

「バードマン」評

※内容に触れます。

 映画「バードマン」をこれから見る予定の方は絶対に読まないで下さい!!




 この映画は一筋縄にはいかない。頭が混乱する。つまり解釈は自分でどうにもできる物語だ。
過去のイニャリトゥ作品とは大きく違うものの、自力解釈を要する点は同じである。
過去の栄光に引きずられ、精神破綻を起こし、現実/幻覚の狭間を往来している役者リーガン。


 現代。時代は変わり、変わりすぎた事によって大衆の資質も崩壊してしまっている。
その大衆に合わせた商業ムービー、受け入れなければ奈落の底。
落ちぶれたリーガンは学びもせず、難解な文学作品を舞台化する。それで起死回生をはかるが・・


 幾多のトラブルを抱え、幻覚は日々エスカレートしていく。SNSの脅威と無節操さ。
批評家の厳しすぎる正論。娘、先妻、彼女との不一致な関係性までイニャリトゥ監督は描いた。
ラストシーン。自殺?逃亡?あるいはすべて幻覚だったのか?娘の泳ぐ目線とせせら笑い。




 ここで暗転。エンドロールとドラムの音が流れた。ボクの血流は完全に頭に向かっていた。
席を立った時、軽いめまいがしたもん。いったい他の人の解釈はどうなんだ?気になるところだ。

 さすがはイニャリトゥである。今の時代、こんな映画は珍しい。客は見るというより、「挑む」といった意識が必要だからだ。





平馬
by h72ogn | 2015-04-14 10:12