「ザ・トライブ」評
2015年 05月 03日
こりゃ現代によみがえった「無声映画」だ‼
今日、シネマカリテ新宿で「ザ・トライブ」を見た。ウクライナの作品。
外国映画なのに字幕なし。おまけに音楽もない。なぜかというと登場人物が全員聾唖だから。
言葉を発することができない。聴力ゼロ。手話を使う。ほんとに一言の台詞すらないのだ。
とかく身体障害者が主人公となると、お涙ちょうだいのクサイ物語になるもの。
しかしこれは違う。みんな悪(ワル)。暴力、略奪、売春で金を稼ぐ族どもだ。
内容云々でならばよくある話。不良学園ものという感じだが、なにせ言葉がない。それが新しい。
特に暴力描写やセックスシーンの音が生々しいのだ。よく撮ったよ。世界は広いなァ。
終演後はぐったり。どっと疲れが出る。最初~最後までダークトーン。同じ列に若いカップル1組。
2人とも正装に紙袋。女性の方が言ってたよ、「これは結婚式の後に見るもんじゃない」とね。
「ザ・トライブ」は、ハッピーな気分を木っ端微塵にする破壊力をもった映画である。
平馬
今日、シネマカリテ新宿で「ザ・トライブ」を見た。ウクライナの作品。
外国映画なのに字幕なし。おまけに音楽もない。なぜかというと登場人物が全員聾唖だから。
言葉を発することができない。聴力ゼロ。手話を使う。ほんとに一言の台詞すらないのだ。
とかく身体障害者が主人公となると、お涙ちょうだいのクサイ物語になるもの。
しかしこれは違う。みんな悪(ワル)。暴力、略奪、売春で金を稼ぐ族どもだ。
内容云々でならばよくある話。不良学園ものという感じだが、なにせ言葉がない。それが新しい。
特に暴力描写やセックスシーンの音が生々しいのだ。よく撮ったよ。世界は広いなァ。
終演後はぐったり。どっと疲れが出る。最初~最後までダークトーン。同じ列に若いカップル1組。
2人とも正装に紙袋。女性の方が言ってたよ、「これは結婚式の後に見るもんじゃない」とね。
「ザ・トライブ」は、ハッピーな気分を木っ端微塵にする破壊力をもった映画である。
平馬
by h72ogn
| 2015-05-03 23:08