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「ザ・パイのパイ」オギノへーマ殴り書き/書き殴り/本音/虚偽/事実/夢想/真実/妄想/本音/無根/吐露/激情/・・その他諸々の五百字詰め。毎日更新!


by ヘーマ

5400円の落語会



 この土日(8月1&2日)は刺激的だった。




 その〆は渋谷Bunkamura「シアターコクーン」で行われた立川談春独演会だ。
今もっともチケット入手が難しいといわれている落語家。友人のSさんが抽選を当てた。
さすが引きがお強い。しかもE列上手側。良席。チケット代金はナ、ナ、ナント¥5400!!!!
破格。寄席の木戸銭の2倍。おまけにボクの好きなタイプの咄家さんではない。ではなぜ?


 それはSさんの一言「本気の談春はすごいですよ。3席やります。」というメールだった。
「居残り佐平次」「小猿七之助」「たがや」だ。この演目、落語好きならたまらない。
中入(15分)を入れて3時間のロング公演。時おり見せる仕草や声色が、師匠談志とそっくり。


 まさに憑依しているかのようだ。談春さんは芸だけでなく、“気難しい”性格も師匠似。
実はこの部分に好感が持てない。天の邪鬼にしては妙なメジャー傾倒の一面があったり。
屁理屈に隙が無さすぎる(笑)。理詰め的というか。口喧嘩が猛烈に強いタイプだろう。


 とうぜん芸にも現れる。噺の登場人物に悪人が出てくると、ホントに悪い奴になっちゃうんだ。
そこが、談志、大師匠小さん、小三治に及ばない域だと思う。つまり可愛げが足りない。
落語=ドキュメントであるというのが立川流の特徴。しかし人物像はリアルでなくてよい。


 まぁ、これは好みの問題である。談春落語の特筆すべき点は“パワフル”なところ。力業だ。
しかし力だけではない。探求心、卓越した技術、それと細かいディテールを併せ持つ。
高い入場料金を払う価値は十分あった。誰もがその迫力に圧倒されただろう。





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平馬



by h72ogn | 2015-08-03 18:10