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「ザ・パイのパイ」オギノへーマ殴り書き/書き殴り/本音/虚偽/事実/夢想/真実/妄想/本音/無根/吐露/激情/・・その他諸々の五百字詰め。毎日更新!


by ヘーマ

落語界の怪童

○春風亭一之輔
○昭和53年1月生まれ
○平成24年真打ち昇進




 今、若手真打ちでもっとも勢いを感じる咄家である。この“若手”の基準だが・・・落語界は下積みが長い。見習い→前座→二つ目→真打ちという流れ。平均約15年かかる。だからスポーツ界の若手よりだいぶ年齢が高い。40代半ばの若手がたくさんいるのだ。


 相撲なんて30代で“年寄”になるのに。そんな中、一之輔は入門から11年で真打ち昇進した。これは、当時の協会長だった柳家小三治推薦によるもの。大プッシュ。異例の大抜擢となった。今、3~40代の落語家をみてみると、人気実力が定着している人はほんの一握りである。


 この10年で真打ち昇進(落語協会)した落語家はナント53人もいるのだ。年功序列制がよくわかる。全部見たわけじゃないが、素晴らしい人、そうでない人、酷い人、どうもこうもないモノまで。ほとんどが“しょっぱい”連中。有象無象。烏合の衆。なまじペラペラ喋るから始末におえない。



 個人的な基準でオススメ若手真打ち(平成17年以降)を“3人”あげてみた。


春風亭一之輔
桃月庵白酒
隅田川馬石


 この人選、落語ファンなら首を傾げるだろうか?なぜ柳家三三が入っていないのかと。三三さんのネタの豊富さや世間の認知度はすごい。あのマクドナルドのCM出演もはたした。しかし彼はいっつも疲れている印象しかない。けだるさを超えている。42才でそうなるのは早い。


 その点、一之輔のパワーは圧倒的だ。彼の最大の魅力は「肝っ玉が据わっている」ところ。度胸。狂気。不気味な存在感。これ、芸人が持ち合わせていなければならない三箇条。ごくたまに雑な高座に遭遇することもあるが、一之輔師がどう熟れていくのか興味津々である。





※極短坊主頭もよく似合う。
落語界の怪童_f0347130_08443684.jpg

平馬



by h72ogn | 2015-10-10 08:42