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「ザ・パイのパイ」オギノへーマ殴り書き/書き殴り/本音/虚偽/事実/夢想/真実/妄想/本音/無根/吐露/激情/・・その他諸々の五百字詰め。毎日更新!


by ヘーマ

「ヤクザと憲法」2


 「ヤクザと憲法」は等身大の暴力団組員が写し出されていた。




 下っぱの構成員、若頭、舎弟、幹部、組長、上にいけばいくほど話術に長けている。
滑舌もいいし、人を納得させてしまう口ぶりなのだ。目つきも鋭い。
なりたての若者なんてまだ一般人のような優しい目をしている。目は口ほどにものを言う。


 おそらく彼は一人前の極道になれまい。きっと更生するだろう。
何となく落語の徒弟社会と近い。どちらも社会からドロップアウトした人間の駆け込み寺のよう。
師匠(組長)には完全服従。古くからのしきたりを大事にしている部分も同じ。


 見習いや前座が、師匠格より口調がいいということはまずない。ヤクザ界もそうじゃないかな。
口下手で無口なのは高倉健のスクリーンだけだって。しゃべれない極道は生きていけないよ。
あ、実際の健さんはものすごくおしゃべりだった。そんなものです。


 この“じっさい”というものを「ヤクザと憲法」は見事に記録し、一本の作品に仕上げた。
お正月映画としてだとふさわしくないが、思いきり笑えるシーンもたくさんある。
ヤクザは存在そのものがフィクション的なので、ひとつのドラマに見えてくるのも不思議だ。


 東京都内でたった1館しか上映されていない。しかも「ポレポレ東中野」というミニシアター。
映画好きな人ならよけいに斬新さを味わえる。ぜひご覧いただきたい。


 間違いなく語れる作品です。







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平馬





by h72ogn | 2016-01-04 10:29