ネハン
2016年 03月 07日
「オヤジ、涅槃(ねはん)で待ってる」
そう書き残して俳優・沖雅也は自ら命を絶った。1983年6月の出来事。
沖さんは、ドラマ「太陽に吠えろ」のスコッチ刑事。人気俳優の1人だったのだ。
誰がどう見ても容姿端麗の色男。それにプラスして知的さも兼ね備えていた。
遺言の“オヤジ”とは父親ではなく、事務所社長で養父でもある日景忠男さんのこと。
沖自殺はセンセーショナルだったが、その後行われた日景さんの記者会見がまた凄かった。
小学6年生のボクですら、あ!この人は“ふつう”ではない!と、すぐ感じたもん。
「もういいじゃないですか!もういいじゃないですか!」何度も絶叫していたっけ。
日景さんは純度100%のホモセクシャル。あの沖雅也とデキていたんじゃないか?で話題を独占。
人気俳優が31才の若さで…よりも、日景さんの強烈キャラが人々の下世話心に火をつけた。
20年前、新宿の人気ラーメン店「桂花」に行った。狭い店内。大混雑。すべて相席だ。
そんな状態の中、たった1人でテーブルを独占していた男がいた。異様な雰囲気。
よ~く見ると、まさに日景忠男さんだったのだ!ボクはずっと笑いを抑えるのに必死だった。
誰もあのテーブルに座ろうとしないなんて。みんな正直すぎるじゃないか。
日景さんは後にホモキャラを全面に打ち出し、ガキ使で「妖怪ネハン」として活躍した。
すでに鬼籍に入られているようだ。はたして沖雅也はずっと涅槃で待ち続けていたのだろうか?

平馬

