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「ザ・パイのパイ」オギノへーマ殴り書き/書き殴り/本音/虚偽/事実/夢想/真実/妄想/本音/無根/吐露/激情/・・その他諸々の五百字詰め。毎日更新!


by ヘーマ

ゴールデン街

 新宿ゴールデン街の一角が火事で燃えた。




 あのエリアは昭和の風情を残す大変貴重なところ。今では外国人がカメラ片手に闊歩していたりと、完全に観光地化した。
なんでも建物自体の狭小さが珍しいという。彼らには、肩を寄せ合い酒を飲む習慣がないからだろう。
反対にこちらが向こうへ行った時は、巨大なビアパブやバーに驚いたものである。人もデカイなら建造物もだ。


 ゴールデン街で飲んだこと?2、3度あったかな。しょんべん横丁と記憶が混ざってしまっている。
最近だと一昨年。落語の帰りに友人と2人で行った。いきなり階段から狭い。店内はさらに極狭なのだ。
マスターは変な人だった。70代男性。映画観賞が趣味。なんでも封切り日に年間100本見ていると自慢していた。


 量とか早さを恥ずかしげもなくひけさらすのはみっともない。その事にまったく気づいていないのだ。
こちらは古典落語の世界を堪能してきたばかり。無粋な人間に不快感を抱きやすい状態になっているわけ。
友人は店を出るなり、「封切り100本見るなんて、自分がいかに暇であるかと言っているようなものですよ」と言った。


 火事にあって大変な状況の店には申し訳ないが、ゴールデン街が文化発信の地と思ったことは1度もない。
安くて、美味しくて、店主がほどがいいと感じたこともない。ハッキリいってどこも高い。もちろん小汚い。
古(いにしえ)の残像として保存していくのはけっこうだが、いちげん客としてふらりと立ち寄ることはまずないだろう。



 雑菌とか無菌とかでなく、人と箱に清潔さがないとね。たとえ雑踏でもサッパリとした酒場はけっこうあるのだ。









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平馬


by h72ogn | 2016-04-14 19:44