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「ザ・パイのパイ」オギノへーマ殴り書き/書き殴り/本音/虚偽/事実/夢想/真実/妄想/本音/無根/吐露/激情/・・その他諸々の五百字詰め。毎日更新!


by ヘーマ

「ボーダーライン」評


 これはよかった!傑作デス。




 昨日観た「ボーダーライン」である。メキシコの麻薬カルテル壊滅作戦を描いたもの。
フィクションとなっているが、莫大な量のリサーチをして製作。リアルさを感じる。
めったに買わないパンフレット購入。ドゥニ・ブィルヌーブ監督のインタビューから読む。


 ロケハンから軍事作戦のようだったと語っていた。タブーに踏み込んだ作品。
内容が気に入らないアメリカ政府、軍、FBI、CIA、どれも協力を拒否してきたという。
本作よりもさらに恐ろしい事件がメキシコ・フアレス(人口130万人)で起きているようだ。


 キャストもいい。


 エイミー・ブラント(プラダを着た悪魔)、ジョシュ・ブローリン(ノーカントリー)、
そしてボクが今1番好きな俳優のベニチオ・デル・トロ(メキシコ出身)が出演。
灼熱乾燥地が醸し出すにおいたつような映像の中、デル・トロの眼差しだけが冷たかった。


 目だけで演技を成立してしまう役者はそういない。素晴らしい。
“ある”シーンがなければ数々の賞は総なめだったはず。血も涙もない場面。よくあんな風にしたよ。
それはあえて書かない。ぜひ劇場観賞を。有楽町、新宿、渋谷などで上映中だ!







「ボーダーライン」評_f0347130_22233989.jpg

平馬


by h72ogn | 2016-05-04 22:20