「ボーダーライン」評
2016年 05月 04日
これはよかった!傑作デス。
昨日観た「ボーダーライン」である。メキシコの麻薬カルテル壊滅作戦を描いたもの。
フィクションとなっているが、莫大な量のリサーチをして製作。リアルさを感じる。
めったに買わないパンフレット購入。ドゥニ・ブィルヌーブ監督のインタビューから読む。
ロケハンから軍事作戦のようだったと語っていた。タブーに踏み込んだ作品。
内容が気に入らないアメリカ政府、軍、FBI、CIA、どれも協力を拒否してきたという。
本作よりもさらに恐ろしい事件がメキシコ・フアレス(人口130万人)で起きているようだ。
キャストもいい。
エイミー・ブラント(プラダを着た悪魔)、ジョシュ・ブローリン(ノーカントリー)、
そしてボクが今1番好きな俳優のベニチオ・デル・トロ(メキシコ出身)が出演。
灼熱乾燥地が醸し出すにおいたつような映像の中、デル・トロの眼差しだけが冷たかった。
目だけで演技を成立してしまう役者はそういない。素晴らしい。
“ある”シーンがなければ数々の賞は総なめだったはず。血も涙もない場面。よくあんな風にしたよ。
それはあえて書かない。ぜひ劇場観賞を。有楽町、新宿、渋谷などで上映中だ!
平馬
by h72ogn
| 2016-05-04 22:20