人気ブログランキング |

「ザ・パイのパイ」オギノへーマ殴り書き/書き殴り/本音/虚偽/事実/夢想/真実/妄想/本音/無根/吐露/激情/・・その他諸々の五百字詰め。毎日更新!


by ヘーマ

パイの格言


 「餅まきには敵わない」




 新築の家。柱組みが終わると、家主が屋根に上り餅や小銭をまく習慣がある。
田舎でよく見かける儀式だ。あの時のババアどもの入れ込み様はハンパない。
エプロン姿でヌ~ッと現れ、その前掛け部分を巾着状態にし、片っ端から手中におさめる。


 あがりが少ないと、「あの家はセコい。まく量が少なかった」と恨み節。恐ろしい生き物だ。
もう10年も前のこと。小学校の校庭で余興ライヴをした時だ。客は子供と老人のみ。
みんなお行儀よく聴いてくれていた。ところが途中で「焼そばできたよ~!」という声がする。


 PTAみたいな親たちが露店をやっていた。声の主はここから。ヤバいぞ、これは。
唄いながらボクはそう思った。案の定、子供たちは焼そばへ一目散。
残ったのは佃煮みたいな年寄りだけになったもん。だから言わんこっちゃない。


 じいさん&ばあさんたちも体が軽快に動けりゃ露店へいったはずだ。
耳や目より、人間の優先順位は口なのだろう。つまり食い気ということ。
例えばライヴをしている隣で餅まきがあったとしたら、客のほとんどはそっちへ移動する。


 餅まきには敵わない。


 これは、経験から生まれた格言である。








f0347130_19515282.jpg

平馬

by h72ogn | 2016-08-31 19:48