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「ザ・パイのパイ」オギノへーマ殴り書き/書き殴り/本音/虚偽/事実/夢想/真実/妄想/本音/無根/吐露/激情/・・その他諸々の五百字詰め。毎日更新!


by ヘーマ

「マンチェスター・バイ・シー」寸評

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 東京滞在中に見た映画。
 場所はシネスイッチ銀座。


※内容に触れます。ご注意ください。




 この「マンチェスター~」はボクの中で今春もっとも期待していた作品だ。
前情報シャットアウトして観賞する。ボストンに住むさえない中年男のリー。
実兄の病死がきっかけで、故郷であるマンチェスターへ戻るところから物語はスタートした。


 男手で子供を育て、重い心臓病を患っていた兄は、生前中「リーを息子の後見人に…」
という内容の遺書と支度金を残していたのだ。渋々、甥との共同生活がはじまる。
しかしそれは長くはつづかない。またしても故郷を離れようとするリー。


 なぜならこのリーには、自分の双子の娘と息子を火事で失った壮絶な過去があった。
しかも原因はリー自身の不注意。女房の命は助かったものの、この惨事がきっかけとなり離婚。
ふつうの映画ならば、互いの家族を亡くした叔父と甥はやがて打ち解けあい共に生きていく。


 物語はなんとくなそうして終わっていくもの。しかしこれは違う。状況的解決だけ。
心情・心境の転機はなかった。つまり絶望から立ち上がるなんてそんな甘くないよと。
映画って何でもかんでもすぐ克服させちゃう。どう考えても不自然すぎるのもたくさんある。


 そういう意味でこの作品は、絶望の淵に立つ人間をリアルに描いたドラマなのだ。
俳優陣の演技力、風景描写、展開なども注目。期待していた以上!素晴らしい!必見デス!





ヘーマ

by h72ogn | 2017-05-23 07:27