出だしチャンピオン♪
2019年 05月 01日
「菜の花畠に入り日薄れ 見渡す山の端 霞深し」
唱歌「おぼろ月夜」の出だしである。曲はとにかく冒頭部でほとんどが決まってしまう。サビは二の次だ。だって1番最初に耳に入ってくる歌声はAメロだからだ。
Led Zeppelinの「移民の歌」はいきなり「アア~ア!アア~ア!」という叫び声から始まる。狂ってる。実に素晴らしい。最近来日したクラプトンにはこういう狂気はない。
ギター弾きだから叫ぶ必要がないのか?だとしたらロックとしてつまらない。あ、いきなり話が逸れた。おぼろ月夜だよ。歌詞とメロディーの融合。絶妙。ミラクルだ。
出だし4小節だけならば、この曲が日本の歌謡界でナンバー1ではないだろうか。フワッと情景が浮かぶし、穏やかな気持ちにさせてしまう曲調と世界観はまるで魔法のようである。
この10年内の新しい歌となると、ボクは宇多田ヒカル「フレーバー・オブ・ライフ」だと密かに思っているのだ。すごくエモーショナルな男女関係のラブソング。
「ありがとうとキミに言われると、なんだか切ない」
この曲は同じメロディーの後半もいい。
「どうしたの?と急に聞かれると、ううんなんでもない」
スゲー。この曲の中の男女はまだ付き合っていない恋人未満の関係。けれど、相手のことを強く想う熱を帯びた恋心がよくわかる。Bメロは説明的でイマイチだが、、、
まさに掴みはOKの名曲だ。あなたのお気に入りの「出だしチャンピオン」はなんですか??友だちや音楽仲間とそんな話をしてみたい。
ヘーマ