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「ザ・パイのパイ」オギノへーマ殴り書き/書き殴り/本音/虚偽/事実/夢想/真実/妄想/本音/無根/吐露/激情/・・その他諸々の五百字詰め。毎日更新!


by ヘーマ

へっつい幽霊

 引きこもり打破、


 、、、と書いたとたんに脱線した昨日の日記。日曜のことを今さらながら書く。珍しく土曜の外出なし。雨のせいだ。おかげで読書ができた。翌朝、なぜか早起き。しかし二度寝だ。


 競馬は拒否したよ。そうだ!久しぶりに落語へ行こう。誰かいい人いないかな?いろいろ調べると、神保町・落語カフェ「柳家一琴の会」を発見。師匠の夜公演は珍しい。


 メールで予約。この落語家さんなら間違いない。「人間国宝」柳家小三治師のお弟子さんである。といっても実力派の真打ちだ。いっとき、一琴師匠の兄弟子にあたる柳家喜多八師との二人会にはまりにはまった。


 会場は落語協会2階にある黒門亭。40人で超満員の狭いスペース。やはりこのくらいのところで落語は見たい。東京滞在週のタイミングが合えば必ず足を運んでいた。しかし、数年前に最終回。


 喜多八師の体調が理由である。残念なことに鬼籍にお入りになってしまった。大きな喪失感。しばらく落語に行くことができなくなる。その間におとずれた落語ブーム。客質が悪くなるのですよ!


 まぁこれって仕方のないことだが、特に寄席で“ちゃんと見よう”という人が少なくなったように思う。落語カフェならそのあたりの心配は無用。一琴師匠の客筋はイイ。午後550分、神保町到着。


 カフェは駅の真裏の路地。徒歩2分と近い。ボクはためらうことなく最前列の上手側に座った。ネタは、「きゃいのう」「羽織の遊び」「へっつい幽霊」の三席。まずは前座の小ごとさんから。


 開口一番で20分?ちょっと長い。15分でもそう感じる。場をあたためるのが目的ならば10分でスパッと歯切れよくやった方がいいだろう。いよいよ一琴師匠の登場。淀みなく流暢な語り口。


 トリネタの「へっつい幽霊」は博打狂だった男が死んで幽霊になり、住人の男とサイコロ勝負(笑)。しまいに身ぐるみはがされるという壮絶な滑稽話だ。この噺、落語の凄い一面を垣間見ることができる。


 一文無しにされるのは幽霊だというところ。ふつう反対でしょ。古典落語に常識的セオリーはない。通じない。またこの幽霊がアホなんだよ。ただ、なんだか少し哀しい。ここがひじょうに肝心。


 一琴師匠は見事にそれを演じていた。芸の力でしょう。笑えるんだけど、100%ではないエモーショナル感。だから落語はシンプルではないのだ。小三治師の名言、「笑いは後からついてくる」。




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ヘーマ


by h72ogn | 2019-06-18 19:27