チェンジ・ザ・天窓
2019年 09月 19日
「四谷天窓」の店長である中田さんと話をした。
15日のLIVE終わりの時に5分程度。もっとじっくり話を聞きたかったが、なにせ店外には打ち上げを心待ちにしている人々がたむろしている。迅速に行動しないといけない。
ボクは中田さんに単刀直入にこう訊いた。「ライブハウスはどう変わっていくの?あるいは変わらなくていいの?」と。天窓スケジュールを見た時に変化を感じたからだ。
「うちに関しては変わってきたと思います。私はブッキングも担当しているので、音楽以外のまったく違うジャンルの方々に利用してほしいと考えていました」
ほぅ、やっぱりそうだったか。中田さんの思惑は現実的になってきている。落語会を定例開催していたり、演劇やトークショーなども行われている。名前の通り「天窓」は和テイストの雰囲気がある。
芝居小屋的空間。ボクが四谷にできた天窓を初めて見た時、これはザ・パイのパイ(当時 パイのパイコンバート)にピッタリだと思った。今やアコースティック系御用達店として定着した感はある。
中田さんはさらにつづけた。
「もう音源を金で買う時代ではなくなってしまいました。今の10〜20代の音楽好きはほとんどダウンロードして聴いています。無料というのは、ジャンルに固執しない柔軟性を育てているはずです」
なるほど。
レコードやCDだとアルバム1枚で2〜3千円する。だからボクも若い時はリサーチ、吟味、塾考した後、なけなしの金で購入していた。それでもジャズやブルーズの古いものにも手を伸ばしていたが…
当時から¥FREEだったらどんだけ貪っていただろう。ヘタしたら引きこもりのニートになっていたかもしれない。1つのジャンルにこだわるのも美学だが、新しい音楽を生み出しにくい。
中田さんは今の若者に希望をかけているようにみえた。ボクが訊いたことに迷いなく即答したところがいい。ライブハウスの店員なんてほとんどペテン。バカばっか。だが、彼はちがうな。
「四谷天窓」は化けるかもね。
ヘーマ