「ボーダー 二つの世界」寸評
2019年 10月 31日
昨日夕方に東京到着。
時間はたくさんあるのに新幹線移動。それもこれも腰の為を思ってのことだ。各駅列車より50分は早く着く。車内でスマホを見ていると、ある映画情報に目が止まった。
スウェーデン・デンマーク共同製作「ボーダー 二つの世界」。アリ・アッバッシ監督作。この方はイラン人である。裏方はまさに多国籍軍といった感じ。カンヌ映画祭、ある視点部門グランプリ受賞作。
腰は痛いが見逃す方がイヤだ。有楽町へ。内容に関しては各自調査ということで。とにかく強烈だった。この監督、ド変態ですよ。なにもここまでという性描写があった。しかし重要なシーンでもある。
もう、そんなのばっかりなんだ。毒にも薬にもならないテレビ映画とは大違い。残念ながら「万引き家族」以降、邦画でこれといった秀作・佳作はない。後につづけでいいんだよ。
なぜこういう時に日本人は覚醒しないのか?三谷幸喜監督の「記憶にございません!」は酷かったなぁ。正月の特番ドラマでやってくれというレベル。あるいは舞台ね。1回も笑わなかった。
見終えてから日暮里の行きつけへ。久しぶり。親父さんが亡くなったのは6月。この店の目玉はもつ焼きである。やっと焼きもの担当の人が入ったようだ。これで女将さんの負担は大幅減。よかったね。
退院の報告だったので、酎ハイ2杯、カシラ2本、冷しトマト、これだけ口にしてサッと帰る。お会計1120円也。日暮里の部屋でちょっと飲み直して寝た。プリズンブレイクを見ようとしたがやめる。
明けて今日の朝。テレビをつけて愕然とした。画面には燃えさかる炎。テロップには「沖縄・首里城全焼」の文字。初めてパイで沖縄でライヴした時、メンバーみんなで行ったんだよな。
出火原因はまだ不明。歴史的建造物は火事による焼失がもっとも多いのだが、セキュリティは年々強化している。ましてや首里城は世界遺産なのだ。それが延焼も食い止められなかった。
残念でならない。
ヘーマ