下劣力に注意せよ!
2019年 11月 20日
日本人って極端な「質」に分かれている。
たとえば手先が器用な人と不器用な人の差が激しいとかだ。絵の上手・下手もそう。たぶん頭脳明晰とパー、善人と悪人の差もそうとうなんだろね。この場で取り上げたいのは上品と下品について。
けっこう見極めは難しいかも。10年ほど前、あるマダムからリッツ・カールトンで行われる舞踏会に招待された。なかなかない経験である。まわりは見知らぬ金持ちだらけ。庶民なら怯むよ。
だって正面のテーブルには舘ひろしや美川憲一がいるし、ボクの近くにはドン小西が座っていた。ちなみにこの方とボクだけネクタイ姿。あとはすべて蝶ネクタイ(タキシード)の紳士だった。
舞踏会は、うら若き女性ばかりではない。高齢者もわんさか踊る。なんとなく飽きてきたので、その見知らぬご婦人たちと談笑しようと。こういう時、ありきたりの事を言っても盛り上がらない。
下品スレスレの毒を放り込んでみる。これが思いの他うけたのだ。みなさんキャッキャッと嬉しそうに笑うんだよ。ボクのような“反対側”からやって来たような人間に興味を持ったのかもしれない。
笑いを生むには落差があればあるほどいい。しかも楽だ。今朝、情報番組を見ていて不快になったニュースがある。木下優樹菜の脅迫騒動(内容は各自調査)。まったく下品極まりない。
驚くべきは、あのジャリタレ女のTwitterフォロワー数が530万人もいて、好感度女性タレント2位であることだ。脅迫メールの全文が公開された。呆れるほど稚拙。バカ丸出しである。
分別のある人間ならば、わざわざ愚者を支持する必要はない。近づいても、近づけてもならない。なぜなら下品な奴ほど妙なエネルギーを持っている。「下劣力」って感じの。影響受けちゃうんだ、これ。
え?下劣力が及ぶとどうなるかって?知らぬ間に同じように下品人間になっていくんだよ。気をつけてくれ。ちなみに上品な人は「欲望に対しての動きがスローモー」だそうだ。故・立川談志の名定義である。
ヘーマ