「スターウォーズEP9」寸評
2020年 01月 02日
スターウォーズの最終章。
えー…辛辣なことを書く。
だから、これからという方は読むべからず。2時間20分の長い上映時間。無駄なシーン多し。なによりCGばかりに頼りきったせいで、あまりにも現実離れしてしまっていた。
1つの場面(絵)にとてつもない情報量がブッ込まれている。何年間か前、北野武監督が黒沢明監督の凄さに関してこう述べていた。「被写体を真正面に撮る大胆さ。その自信」と。
今の風潮はその真逆。コンピューターで何でもできる。だから何でもしちゃおう。アホか。だから薄っぺらいのだ。迫力はあるが凄味が伝わってこない。旧作のEP4~6とは別モノだ。
デス・スターの中での決闘。ダースベイダーvsオビワン・ケノービ。ベイダーはジェダイの兄弟子であるオビワンを待っていた。紅く光るライトセーバーを手に。幼きながらその佇まいにシビレた。これぞ名場面。
ディズニー資本に変わったことで作り手側は大変な苦労を強いられたことだろう。しかし、あえて苦言を書かせてもらえるならば、完全にテクノロジー(技術)に逃げたよな。
40年以上に渡ったシリーズ完結篇として、諸手を挙げて喜ばしい気持ちにになれなかった。まるで魔法使いになってしまったジェダイ騎士。しらけた。ま、前作のエピソード8より40倍はイイ。
ガッカリとまでじゃないが、シリーズ9作すべてを劇場観賞した者として、納得とまで及ばない。ぁあ、とうとう終わってしまったか。ボクにとってスターウォーズは宇宙の祭りである。
こんな壮大な映画はもう出てこないだろう。寅さんもそうだ。ジョージ・ルーカス監督、山田洋次監督、ありがとうございました。おかげで素晴らしい幼少期を過ごせました。
ヘーマ