松戸輝龍会館
2020年 07月 29日
しつこい雨。
今週で7月が終わるというのに…まるで季節感がない。珍しい現象だ。ず〜っとつづく雨で思い出すのは、映画「セブン」である。1995年作。もはや25年前になるのか!当時ボクは葛飾区金町に住んでいた。
そこから自転車で隣町の松戸・輝龍会館へ。なぜチャリなんだよ。これ、清貧時代だから往復の電車賃を節約したと思われる(笑)。ビンボーでもこの映画を見逃すわけにはいかなかったのだ。
デビッド・フィンチャー監督。主演はブラピ。モーガン・フリーマン、ケヴィン・スペイシーが脇をかためていた。カトリック教の「7つの大罪」をモチーフにした物語。いきなり雨のシーンからはじまる。
そしてその雨は毎日〃やむことがなく、事件が繰り返されていくのだ。大食、強欲、傲慢、怠惰、色欲、憤怒、そして嫉妬。映画史上に残る強烈なラストシーン。この日だけ晴れた。ギラギラとした陽射し。目に眩しかった。
あまりに衝撃的な結末に頭がクラクラしてしまい、水戸街道でトラックに轢かれそうになった。まちがなくボクが見てきた映画で5本の指に入る名作だ。未見の人は必ず梅雨が明ける前に見るべし。雨が演出するから。
※松戸輝龍会館は2000年に閉館。この昔ながらの劇場で「セブン」を見たことはボクの財産である。
ヘーマ