27年前

　何度か書いたことだろう。

　8月13日というと1994年を思い出す。RCサクセションが事実上解散となって3年が経とうかとした夏、突如フロント2人(清志郎＆チャボ)が電撃合体してLIVEをすると発表された。しかも会場は日比谷野音。

　ボクにとって真夏の風物詩といえばRCの野音コンサートである。何がなんでも行かなきゃならない！そう思ったが、当時の荒んだ生活は万年金欠状態。ライフラインの維持だけで精一杯だったのだ。

　苦肉の策、野音外で音だけでも聞こうと。猛暑日。とにかく暑かった。日が落ちかけた頃、なけなしの小銭で屋台のイチゴフラッペを買う。その時、会場内から歓声があがった。え？アコギのイントロだ。すぐハーモニカも鳴り響く。

　「オレたちよそ者〜、どこにいたって〜♪だからさ、そんなに親切にしてくれなくてもいいのに〜♪」

　まさか「よそ者」のアコースティックアレンジが1曲目とは。てっきりアップテンポからスタートすると思っていた。こんな意表を突くセトリも実に清志郎らしい。フラッペの手は止まったまま。暑さのせいですぐ溶けてしまった。

明日につづく。

↑これが野音です。

ヘーマ