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「ザ・パイのパイ」オギノへーマ殴り書き/書き殴り/本音/虚偽/事実/夢想/真実/妄想/本音/無根/吐露/激情/・・その他諸々の五百字詰め。毎日更新!


by ヘーマ

「ドライブ・マイ・カー」寸評



 上映時間3時間の長尺映画。



 「ドライブ・マイ・カー」を見た。場所はTOHOシネマズ日比谷。コロナ対策で収容人数を半分に。それでも前列エリア以外はほとんど埋まっていた。ボクはB10番を選ぶ。まわりに誰もいない。


 集中したいから。冒頭、全裸の女がブツブツと呪文のように意味不明なことを話している。いったい何事だ?そう思わせた演出効果は抜群。つかみはOK。ついに最後の最後まで劇場内は静まりかえっていた。



 内容には触れません。



 夫婦、間男、そして雇われ女運転手、この4人の男女を中心に物語は展開されていく。実にリアルな描写だ。男と女は、別の生き物と思えてくるほど違う。身も蓋もないが、絶対に折り合うことはできないと思わせた。


 女は未来の為なら過去・現在をスパッと切れる。棄てる。手放せる。男はそれができない。車、カセットテープ、タバコという遺物にしがみついていた。ウジウジしているのだ。まったく女々しい。


 そういえば女々しいって男に使うコトバだから。女性にはまず使わない。この映画でもっとも印象深かった存在は、女ドライバー役の三浦透子だろう。この上なく無機質で感情を1ミリも出せない難しい役を見事に演じていた。



「ドライブ・マイ・カー」寸評_f0347130_17114834.gif

ヘーマ


by h72ogn | 2021-08-28 17:10