「HOUSE OF GUCCI」寸評
2022年 01月 26日
どっちにしようか?
今日はリハビリや鍼治療がない日。一日中部屋にこもってこその静養だって?イヤだね。インプットしていかないと人間がナメクジ化してしまう。ようは脳に刺激が欲しい。こういう時は映画観賞が1番である。
「GUCCI」か?「クライマッチョ」か?今回は気分的に前者となった。三島にあるサントムーンシネマ柿田川へ。駅からあえて歩く。晴れていて気持ちイイ。まずはラーメンを食べて腹ごしらえ。
それから無印良品であれこれ買い物した。13:00〜の回。2時間半の長尺。リドリー・スコット監督作。主演は歌手のレディ・ガガ。アダム・ドライバー、ジャレッド・レト、そして名優アル・パチーノが脇をガッチリ固めた。
スタートからエンディングまでスクリーンに目が釘付け。最初、ガガはどうなんだろう?と不安だった。ところが、憎たらしい悪女を見事に演じていたと思う。映画は主役より脇役で出来が決まるもの。
そのあたり、スコット監督はぬかりなくパチーノ配備。最近、簡単で楽そうな役どころが目立っていたが、今作はこの方でないと他に適任がいないほど難しいキャラクター。久々に本気パチーノを見た気がした。
内容には触れない。スコセッシ監督「カジノ」にひじょうに近い。あれはたしか3時間だった。真面目にカジノホテル経営をしたかった夫と破滅型女房の物語。こちらはシャロン・ストーンが悪女役。ドはまり。
どちらも隆盛と崩壊がテーマである。極めて泥臭く洗練された傑作なのだ!
ヘーマ