パチーノ最高‼︎

　唸ったね。

　昨日見た「ハウス・オブ・グッチ」ですよ。何はさておき、久しぶりにアル・パチーノの円熟を帯びた演技。GUCCI一族の長兄役。実弟と持株をきれいに2分割していたが、事実上の最高権力者だったのは兄。

　彼と対立するのは、その富を略奪に近いかたちで狙う甥の嫁(ガガ)と、呆れるほど頭の悪い実の息子。このトライアングルが物語の核になる。昨日も書いたが、このパチーノの役は難しい。

　イタリア系の陽気さ、テンション乱高下、GUCCI財閥の長としての側面、ワンマン経営の独裁的一面、父として、兄としての顔、裏切りを赦す菩薩心など、もはや“リアル百面相”といった振り幅を見せてくれた。

　さすが映画史上最高傑作の1つ「ゴッドファーザー」のマイケル役で、海兵隊員からコルレオーネファミリーのドンになるまでを演じきった名優である。これ、1972年公開作。もはや50年前なのだ。現在なんと81歳。

　アル・パチーノとロバート・デ・ニーロが存在していなかったら、ボクはここまで映画ファンになっていなかった。俳優界の東西横綱として君臨しているからには、ぜひせひ生涯現役を貫いていただきたいものだ。

↑まだギラギラしてるぜ‼︎

ヘーマ