「グッド・ナース」寸評
2022年 10月 29日
事実は小説よりも奇なり。
これまで何度このフレーズを聞いたことか。しかし改めてこの映画を観た後、つくづくそう思ったわけである。モロに内容に触れますので、観賞予定有りの方は読まないでください。まず、主人公は2人。看護師の男と女。
いやぁ〜舌を巻いたね。演技力バツグン。脇を固めた役者陣もGOOD。ダレ場もなく121分。何よりそれぞれの人物像を映し出しながら、“なぜ次々と入院患者が死亡するのか?”という軸から一切離れないのだ。
この監督、かなりの策士とみた。マヌケ映画ほど、いろんなテイストを散りばめたりしちゃう。無理やりのロマンスやバイオレンスは不自然なだけ。実話が基だけに、つまらない脚色を極力排除したのだろう。
この殺人犯はW主人公の男看護師の方だった。エンドロールの前に出た字幕に驚愕。なんと400人前後を薬殺したという。米国は多重犯罪の刑は累積なので、1990年代の出来事であっても、2450年まで仮釈放すらできないようだ(笑)。
さらに驚くべきは、いまだに動機に関して一言も供述していないこと。犯人は「誰も止めなかったから」の一点張り。つまり大病院は殺人を黙認していたのである。米国の“闇”そのものという映画であった。うっかり入院もできねぇよ。
ヘーマ


