小日向落語会
2023年 03月 12日
昨日の夕方から目白である。
メシは朝昼兼で早稲田にある「金城庵」へ。カレー南蛮そば。980円に値上がり。半ライスが付くので量的には満足。味も安定の美味さ。しかし、この値段になるとちょっとなぁ。帰りは腹ごなしにウォーキング。神田川沿いを歩く。
気になる噺家の独演会が文京区小日向「智願寺」である。江戸川橋から徒歩圏内。足をのばしてみるか。あれ?境内とかないよ。鉄筋4階建てのビルではないか。まだ開場まで1時間以上もある。誰もいない。行くか?帰るか?迷う。
とりあえず詳細を聞いてみよう。主催者に直接TEL。限定20名というが、まだ席はあるようだ。え?椅子席なの?ありがたい。思わず予約してしまう。そのお目当ては立川こはる。まだ二つ目の女流だ。立川流で最も厳しいと言われている談春師の一番弟子。
今年5月に真打ち昇進が決まっている。ボクは女性が落語をやるのは難しいと思っている。オンナそのものを演じるのはいいが、ご隠居や棟梁になると見た目と声色に限界を感じる。だが、こはるさんはちがう。つまり両性具有なのだ。
ネタは三席。「権助提灯」「茶の湯」~中入り~トリネタは家元談志の十八番である「鼠穴」をかけてきた。後半2つは噺の中に一切大人のオンナが登場しない。それでも何の不自然さもなく見事に高座を勤めた。まくらのトーンも良い。
少々大袈裟な表現になるけれど、「芸」の為に女性として生きることを断ち切ったように見える。昇進を機に、立川小春志(こしゅんじ)を襲名するという。ぜひ売れてもらいたい。いや、もうその兆しはある。一之輔以来の期待の新真打ちだ。
ヘーマ