大谷を知らない
2023年 04月 12日
見てもらいたかったなぁ〜。
そう今でも思う。4年前に亡くなった父は無類のスポーツ“観戦”好き。完全無欠のインドア派。好みの競技はすべてTVでチェック。特に“世界◯◯”と冠が付いたものは、たとえフィギュアスケートでもチャンネルを合わせていた。WBCで世界一になった侍JAPAN。あの準決勝+決勝の2連戦を見たら父は狂喜乱舞していたことだろう。
生前中、FIFAワールドカップで1人ハイテンションな父。前述にあるようにインドア派なので、感動の共有の矛先は家族しかいない。あとは、鍼灸院の患者さんくらいである。ボクはサッカー門外漢。興奮冷めやらぬ父を軽くあしらったら半ギレしやがった。「日本中がこんなに盛り上がっているのに!」…って、知らねぇよ。
父は初孫が誕生して高価なデジカメを購入し、撮影した画像をカメラ屋でプリントするのをライフワークにしていた。実家2階に年代別アルバムが何冊もある。その中には家族だけでなく、TV画面を撮ったものも。1番多くあるのが、14年前のWBC決勝戦。韓国を破り優勝した時の選手たち。もちろんダルビッシュ有もおさめた。
もし生きていたら、今大会は全員野球での世界一奪還なので、写真だって全員分あったかもしれない。たぶん、二刀流で活躍した大谷翔平を1番多く撮影しただろう。大谷、村上、吉田、あと、コロナによるオリンピック延期も知らずに、73歳の父は死んだんだよな。人の一生は儚いものである。
↑大不調だったイチローの決勝打。球の軌道すら記憶に残っている。
ヘーマ