パディントン

　駄作にだって引っかかるシーンはある。

　ニコラス・ケイジ主演の「マッシブタレント」は個人的に30点評価。もちろん100点満点で。今年中に内容はおろか見たことすら忘れているかもしれない。しかし、劇中に「生涯の名作No.3は『パディントンII』だ。泣けるぜ…」というセリフがあった。マジ？あのイギリス版の子グマ物語だよな。

　去年開催されたエリザベス女王の即位記念行事で流れた煽りVで、女王と共演したのがパディントン。いかにもイギリスらしい演出で良かった。しかしボクは映画「パディントン」を見ていない。よし、最初の15分だけアマプラでチェックしてみるか。つまらなかったらストップすればいい。

　と、その15分間でボクは大後悔してしまう。なぜこれを映画館で見なかったのだと。「モンスターズインク1」「トイストーリー4」級の大傑作ではないか‼︎ラストまで一気見。笑いあり、涙あり、老若男女が楽しめる内容。これはもうパディントンの愛くるしさが全てを包み込んでしまうからだろう。

　パート2の方が初作より高評価を得た珍しいタイプのシリーズもの。だいたい続編はこける、あるいは、パート1には及ばないもの。如実だった「ジョーズ2」「スピード2」が頭に浮かぶ。パディントンは昨年末にパート3の撮影がスタート。これは絶対に映画館へ行く。あと、ぬいぐるみも欲しいです。

ヘーマ