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「ザ・パイのパイ」オギノへーマ殴り書き/書き殴り/本音/虚偽/事実/夢想/真実/妄想/本音/無根/吐露/激情/・・その他諸々の五百字詰め。毎日更新!


by ヘーマ

耳コピ

 「亜無亜危異」のドキュメント映画を見た。


 2度目。最初は劇場観賞したが、今回はAmazon primeで。日本の元祖パンクバンド(昭和55年デビュー)。ボクが中学生の頃のパンクといったら、ザ・ブルーハーツとラフィンノーズだ。本家のSEX PISTOLSTHE CLASHは高校に入ってから触れた。


 亜無亜危異、1959年生まれの同級生同士が集まって結成されたバンド。ボクよりひと回り上の世代で夢中なった人は多い。パブリックイメージが膨らみすぎて、極悪人仕立てになってしまった。だが、各メンバーのインタビューを見ると、意外にふつうだったりして面白い。


 埼玉県和光市にある団地住まいの彼ら。通信手段が無い時代。コピーする課題曲が決まると、あるメンバーの部屋に全員集合。みんな貧乏だからステレオなんて持っていない。そこで活躍したのが英会話教材の付録についてきた簡易レコードプレーヤーだった。


 炬燵でそれを囲んで聴いたそうだ。集団耳コピタイム、この時の集中力はハンパなかっただろう。逃したらアウトだもん。亜無亜危異はこの頃すでに耳の下地ができた。吸収能力に長けた人は潜んでいる才を開花しやすい。いきなり演奏が凄くなったりする。


 ロンドンでレコーディングした3rdアルバム以降、素人からミュージシャンに変化したように思う。笑ったのがメジャーデビュー後のエピソードだ。それなりに金が入ってきて、メンバーの体重が全員10キロ増えたという。とても人間っぽくてイイ話である。

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↑仲野シゲル還暦モヒカン。
ヘーマ

by h72ogn | 2023-04-18 13:15