「渋さ知らズ~番外地篇~」寸評
2023年 04月 21日
駆け込み観賞ダーッ‼︎
3年半前に2度の手術をした。椎間板ヘルニアと腰椎後方固定術。後に執刀医のY先生は品川の分院へ転属している。退院以来の受診だ。オペ数は日本屈指ということもあり、外来での診察は平日2~3日。今日の予約は3月中旬に完了していた。昨日、1泊2日で東京へ。ハイ‼︎18:10の回には十分間に合う。
「渋さ〜」の映画だもん、見ないわけにはいかない。国内で上映館は1つだけ。新宿K'sシネマへ。初めて行くミニシアターだ。とても綺麗で清潔感があり、天井もかなり高くて開放的もある。最前列ド真ん中の席。予告編からアングラでB級っぽい作品をガンガン紹介していた。いよいよ本編スタート。
黎明期に携わったメンバーたちと、バンドリーダーでありダンドリストの不破大輔さんへのインタビューが中心で構成されていた。オーケストラの演奏映像はほとんどなし。昔、ビートたけしがグルメリポートの難しさを話していたことがあった。「味の説明をすればするほど共感は減る」と。
素材はこれで、あれとそれを組み合わせ、塩味はこれくらいで、歯ごたえはあるけれど、口の中で溶ろけ、食べ終えてから後味がこうだ、酒はこれが合う…どこにでもある食リポだが、説明過程の中で好みと反対なものがあれば、視聴者は即ソッポを向く。
人間は興味や好奇心よりも感覚が優位に立つ。その最もわかりやすいのは、「好き」「嫌い」だとボクは思うのだ。だからリポーターが美味しそうに食べている映像を見て、味のイメージをしている時がMAX状態。説明的になるほどテンションは下降してしまう。
ズバリ言うが、渋さ知らズは「説明不要」である。あのステージに立つ30人が、それぞれの解釈で演奏し、踊り、歌い、喚き、客はその目撃者になるだけでよい。理屈抜き、唯一無比、酒池肉林だ。「木更津大作戦」で前座をやらせてもらった時、トリのステージを見てつくづく思ったことがある。誰が何をどうやっても、今ここにいる客を前にしたら、渋さには敵わない。ひょっこりローリングストーンズが現れても絶対に歯が立たねぇなって。


