四冠王
2023年 12月 27日
井上尚弥、KO勝ち(10R)。
昨夜、有明アリーナで行われた4団体統一王座戦。対戦相手はマーロン・タパレス。2団体制覇の強者だ。しかし、戦前では井上の相手ではない。楽勝ムード。1R決着もあると。
ボクもフルトン戦(7月)後にリングに上がったタパレスを見てそう思った。ところが、専属コーチを“フィリピンの英雄”マニー・パッキャオのコーチに変更したこと知り、簡単にはいかないと直感。
前日軽量の動画チェックすると、フルトン戦の時とはまるで別人になっていた。研ぎ澄まされたというオーラなのだ。競走馬と同じで、G I馬=チャンピオンをなめてはいけないのである。
4Rでダウンを奪った井上だったが、10RのKO劇まで時間を要した。判定決着かと誰もが思っただろう。そんな雰囲気に変わった刹那、ガードをかい潜った強烈なパンチがテンプル(こめかみ)へ一撃。
スーパーヒーローならではの勝ち方。さすがいうしかない。だが、ボクはタパレスの方にシンパシーを感じた。怪物に挑む覚悟、戦略。それは陣営も同等のマインドだったろう。ボクシングとは即ち「合戦」である。


