「ファースト・カウ」寸評
2023年 12月 30日
地味な映画だ。
「ファースト・カウ」は、西部開拓時代の米国が舞台である。ケリー・ライカート監督作。流れ者同士のアメリカ人と中国人が遭遇し意気投合。一攫千金を狙い、夜毎牛の乳を盗んでドーナツ売りで成り上がるのが前半。
後半はというと、、、だいたい想像がつくでしょ?うまいことは長くはつづかないってやつ。盗乳がバレて終われる身となる。それほど抑揚もなく、じつに淡々と物語が進んでいく感じ。
効果音や壮大な音楽は一切付けていない。火がチリチリと燃える音、川の流れる音、あるいは、枯れ葉を踏みしめる足音など、耳に優しい自然界の音が心地良かった。思わず3回ほど寝落ちしそうになる。
たいした見どころなし、先のストーリーも読めてしまった。たまにはこんなのも悪くないというだけで、2回見ようとは思わない。世界的に評価されているようだが、絶賛はされないだろう。
褒めるべきはポスターデザイン。コピー自体はありきたり。しかし、この色味やインパクトは素晴らしい。ボクは作品と同じくらい、ポスターやフライヤーをチェックする。今年のポスターNo.1はこれだ。


