「TATAMI」寸評
2025年 03月 14日
芸術は国境を越える‼︎今日は月曜にヒューマントラスト有楽町で見た映画の寸評だ。
タイトルの「TATAMI」とは、柔道の競技場に敷かれた「畳」のこと。2019年の世界柔道選手権(女子の部)の時、実際に起こった出来事をモチーフにしている。つまり実話ベース。
映画だと会場はグルジア(ジョージア)になっているが、リアルだと日本武道館なのだ。ある新進気鋭のイラン人選手がトーナメントを勝ち進む。このままだと決勝でイスラエル人選手と対戦することになってしまう。
ご存知の通り両国は犬猿の仲。昨年10月、イランはイスラエルへミサイル攻撃を仕掛けた。今現在はというと、不気味な停戦状態。いつまた戦争が起こるかわからない。とにかく仲が悪いのだ。
スポーツに政治を持ち込むのはタブーである。しかし、宗教国はまるでおかまいなし。自国の威信だけを強引にネジ込んでくる。頭おかしい。イラン人選手は「棄権せよ」と政府からの脅迫につぐ脅迫を受けた。
ここからのストーリーについてあえて書かない。なんといっても素晴らしいのは、この映画の監督が、イラン人女性(役者として出演)とイスラエル人男性による合作だということ。まさに命懸けの製作といえる。モノクロもはまっていた。